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使うほどに味がでる!レザー製品のお手入れ・保管方法の基本【仕上げ別】

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少しづつ暖かくなった春先や、肌寒さがある秋口。

コートだと暑いし…という微妙な時期に活躍するのがレザー(革)ではないでしょうか。

革製品ってお手入れが大変じゃないの?

レザーは特別なケアをしなくても、日々のマメなお手入れで長持ちさせることができます。

また、素材の良さを引き立てエイジングも楽しめるのもレザー製品の特徴ですよね。

レザー製品の種類・お手入れ保管方法をまとめました。

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CONTENTS

革(レザー)の長所・短所

たくさんの革の靴

革の長所

革は、薬品などでなめしを行い、腐らないように処理したものです。

保温性があり、蒸れにくいのでジャケットとして使われたり、伸びと強度があるためバッグや靴にも多く使用されます。

織物と違い、ほつれたりしないので切り離して縫製ができるので、幅広いデザインに対応ができるのも長所。

革の短所

革の短所は、部位によって品質にばらつきが出てしまうこと。それが味となるのですが均一な品質にしづらい面があります。

また、水に濡れるとシミになったり、乾いた時に硬くなったりと形態が変わりやすく、お手入れが必要。

保管する際も、カビや虫害に気をつけなければなりません。

革(レザー)製品の種類

レザー製品

革製品は、種類によっても用途が大きく変わってきます。

牛革

牛革は面積も広く様々な用途があります。

丈夫なのでジャケットの他、ベルトやバッグ・手袋・靴にも牛革がよく使われますね。

2歳以上の成牛は、約400デシ(カウハイド)の大きさ。

  • カウハイド|400デシ
  • ブルハイド|400デシ以上
  • キップ(1歳前後の中牛)|160から220デシ
  • カーフ(6カ月以内の仔牛)|90から140デシ

※10cm×10cmの正方形=1DS(1デシ)

カーフは柔らかく見た目も美しいため牛革の中でも高価。

羊革(シープ・ラム)

革製品の中でも柔らかい肌さわりなのが羊革です。

値段も牛革よりも安価なので手が届きやすいのも特徴ですね。

手頃なレザージャケットなどでラム(仔羊)製品もよく見かけます。

豚革(ピッグスキン)

牛革についで多く見かける革製品がピッグスキンではないでしょうか。

豚革は軽いので、カバンや手袋に使われることが多いです。

クタッとした素材感は柔らかくて優しい印象ですよね。

豚革は日本製ものが多いのも特徴。

馬革

馬革は、革としてはあまり丈夫ではありません。

ただし、コードバン(お尻の柔らかい部分)は丈夫で美しいのが特徴です。

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コードバンは光沢があってキレイ!

ベルトや靴、カバンに多く使われていますね。

皮(ワニ・ヘビ・トカゲ)

皮製品は、模様がキレイなのでバッグや靴・財布などに使われることが多いです。

クロコダイルやパイソンが有名ですね。

長持ちさせる革製品のお手入れ方法

銀付き革(スムースレザー・ガラス張り)のお手入れ

銀付き革

革の表側(ツヤのある面)を「銀面(Grain)」といい、アパレル製品の他、インテリア(ソファなど)でも銀の付いている革を「銀付革」と呼ばれています。

  • 革の裏表両面、加工をせすそのままの状態のものをスムース仕上げ。

同じく銀付き革で「ガラス張り仕上げ」というものがあります。

  • ガラス張り仕上げは、ガラスに革と貼り付け乾燥させて銀面をこすって取り除き、合成樹脂を染み込ませてツヤを出した仕上げ方法。
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どちらも銀面があるので「銀付き革」

スムースレザーのお手入れは、軽い汚れなら乾いた柔らかい布で拭き取るケアでOK。

専用のレザークリーナーを使用したりブラッシングも高価的です◎

[jin-iconbox01]アニアン仕上げの革製品はレザークリーナーによってシミになることがあるので注意![/jin-iconbox01]

久しぶりに使用する革製品にカビが出ている場合は、カラ拭きをして陰干しで十分に乾燥を!

ガラスレザーは、樹脂コーティングがされているためクリームが浸透しにくいです。

そのため、普段はブラッシングのお手入れで、数ヶ月に一度の頻度でクリーナーとクリームの使用でOK。

起毛革(スエード・ベロア)のお手入れ

スエード

革の裏を毛羽立たせたスエード仕上げの革製品は、マメなブラッシングでお手入れするのが長持ちの秘訣。

ラバー面が付いたスエード用のブラシは、テカリや細かいホコリや塵を取り除けます。

水汚れは内部に浸透しやすいので、速やかにティッシュ等で叩きながら落としましょう。

スエード製品のカビもブラッシングが有効。

スエードのように革の裏を起毛させ、スエードよりも毛足が長いベロアのお手入れもブラッシングでケアを◎

細かい部分のお手入れは、歯ブラシを使うのも有効です◎

エナメル(パテント)のお手入れ

革の表面に合成樹脂を塗り、ツヤツヤとした光沢を出した仕上げ方法がエナメル(パテントレザー)。

水が染み込まず気軽に使えるエナメルですが、ケアを怠ると樹脂が劣化しやすく汚れが落としにくくなります。

日々のお手入れは、柔らかい布で汚れを拭き取りましょう。

また、クリーナーもエナメル製品用のものの使用を。

保管の際も、不織布などの通気性の良い袋で保存をし、マメに使用をしてあげてくださいね。

エナメル製品の特徴として、長期間保管していくと次第に樹皮部分がベタつき、汚れがつきやすくなってしまいます。

革製品お手入れ・購入の注意点

革製品のNGお手入れ

革製品は、中性洗剤・ベンジン・シンナーの使用NG。色落ちしたりせっかくの光沢が失われます。

クリーナーや消しゴムを使用して革製品をお手入れする場合も、まず目立たないところで試してからの使用が◎

クリーナーによってシミになってしまった…という失敗の予防になります。

また、カビのケアをした場合は陰干しで十分に乾燥させ、保管の際も除湿を。

ウエア・靴の購入の際は、サイズ感もチェック

レザー製品は、使っていくうちに伸びてきます。

ジャケットの肩周りや、靴の横幅、ちょっときつめかな?と思って選んでも伸びてくる点を考えると、着ているうちに馴染んできます。

レザージャケットや靴を購入する際には伸びることを考慮して気持ち小さめで選んでみ流のが◎

使うほどに味が出てくるレザー製品。

エイジングも楽しみながら丁寧な毎日のケアで長いおつきあいを◎

素材まとめ・繊維や染色の特徴を覚えて説得力のある接客を。

トレンドアイテムを安価に手に入れたい人むけ

天然皮革製品はどうしても高価。

すぐに移り変わるトレンドアイテムなら、安価なフェイクレザー(人造皮革)を取り入れてみるのも手です。

人造皮革は、経年劣化しやすいため寿命は2〜3年と短いですが一時的なブームのデザインなら◎

【フェイクレザー】天然より安価な合皮・人工皮革のメリット・デメリット

流行や用途に合わせて上手に取り入れてくださいね。

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アパレル従事10年以上。
現在は某セレクトショップにて店長をしています。
販売員のノウハウからファッションについて発信しています。

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