スポーツウエアやリュック・タイツなどのファッション小物にも多く使われるナイロン生地。
マウンテンパーカーやシェルのほか、ニット・フェイクファーにも使われていますね。
春先や秋口もナイロン製の軽めアウターをお探しの人もおおいはず。
ナイロン生地は強度がありますが、熱に弱く、溶けやすいデメリットがあるので注意も必要です。
ナイロンの素材知識・正しいお手入れについて解説します。
お手持ちのナイロン生地、特徴を知って正しいケアを行いましょう。
アメリカ発ファッションブランド通販
ナイロンとはどのような素材?
まずは、ナイロンとはどのような素材なのかくわしく紹介します。
アパレル製品・資材として多用
ナイロンは、三大合成繊維の一つです。
合成繊維とは、人工的に作られた高分子化合物(ポリマー)の繊維。
ナイロンは石油が原料で、合成されたポリアミドを原料として作られます。
生産量が多く、ナイロンはアパレル製品の他にも資材としても多く使われる素材です◎
ナイロンは薬品、虫に強い
ナイロン生地はアルカリに強い生地。
化学繊維の特徴から、虫害にも合わないのがメリットです◎
天然繊維だと、どうしても虫に食われる心配が大きいですよね。ナイロンは気にせず使えます。
強度がある
丈夫で軽く、強度があるナイロン生地。
その上、伸縮性を活かしてスポーツウエアにも多用されています。
引っ掛けちゃったかも!と思っても無傷だったりするので安心感たかい!
ナイロンは乾きが早いですが汗は吸収しないので、吸湿性のあるコットンをインナーに着るのがおすすめ。
強度・伸縮性の特徴からタイツやストッキングもナイロン生地は主流です。
引っ張っても強度があり、摩擦にも強い特徴があるので、ナイロンは肌に密着するストッキングに向いている生地といえます。
ただし、静電気も起きやすいので合わせるボトムに注意!
静電気対策は、帯電にくいコーディネートで、予防しましょう。
ナイロン生地のデメリット・取り扱い注意点
強度があるナイロンですが、取り扱いの注意点をまとめました。
ナイロン生地は熱に弱い
耐熱性のない点が最大のデメリットであるナイロン。
高熱のアイロンに弱いのでアイロンは低温でかけ、高温設定は避けるのが◎
ただし、ナイロンはシワになりにくい素材なのでアイロンがけはほとんど入りません。
アイロンの熱で痛んでしまう方が懸念されます。
アイロン無しで、陰干しで乾燥させるのみのお手入れで十分です。
紫外線で黄変する
ナイロン生地のストッキングやタイツ・黄ばむことありませんか?
紫外線に弱いナイロン生地は、黄変しやすいので注意!
黄変するだけではなく、紫外線によりナイロンの強度も低下するので、直射日光の下でナイロン生地を干すのは避けましょう。
ナイロン生地は天日干しでパリパリになってることも……
あれ、干してたらザラザラしてる、なんてこともよくあります。
黄変と同時に強度も低下してしまいます。
ナイロンは、発色がいい生地なのでカラフルな色合いが多いのも特徴ですね!また、黒や紺などの暗めの色を選べば、黄変を気にせず着られます。
吸水性・通気性がない
汗をほとんど吸わないナイロン生地。
けれど、それを活かしてマウンテンパーカーやアウトドア向けのバックパックにはナイロンがよく使われています。
風を通さない特徴のウインドブレーカーとしてもナイロン生地は活躍◎
摩擦に強く伸縮性があるため、ナイロン生地は動きやすい。
しかも軽いので、コンパクトに折りたたんで持ち運びに便利なので、スポーツやアウトドアウエアにも向いているんですね!
また、ナイロンのレインコートやマウンテンパーカーはコンパクトに折りたためるのでクシャっと丸めて持ち運びましょう。
ナイロン生地のお手入れ方法
ナイロン生地の製品を長く愛用できるように、正しいケア方法を紹介します。
ナイロンは洗濯はできる?
洗濯表示に従って、ナイロン生地はお洗濯が可能です。
ただし熱に弱いナイロン生地、水の温度の高さにも弱いので注意し、お湯洗いは避けましょう。
ナイロン生地はアルカリに強いので、自宅でのお洗濯の際は弱アルカリ性の洗剤でOK。
レインコートは水洗いするべき?
防水加工の施してあるレインコートなどのナイロン生地は、水を弾いてしまうので水洗いは不向きです。
とはいえ、雨には大気中のホコリなどが含まれているため、汚れが付着しています。
洗濯表示にしたがい、表示によってはネットに入れて洗濯も可能。
水に濡れたら陰干しをして乾燥させましょう。
どうしても全体の汚れが気になる場合はクリーニングに出すのがおすすめ。
ナイロンは石油系溶剤でのドライクリーニングが向いており、ウエットクリーニングはあまり向いていません。
洗濯表示を確認の上、ナイロン生地をクリーニングに出すときはドライクリーニングまたは、非常に弱い処理のウエットクリーニングがおすすめ!
ナイロンのアイロンがけは劣化する?
ナイロンに高温のアイロンはNG。耐熱性がないのでナイロンは溶けます。
もともとナイロンはシワになりにくい生地なのでアイロンは不要ですが、低温ならOK。
熱処理を加えることで、撥水性がアップするメリットがあります。
底面温度110℃を限度に、スチームなしで仕上げるのがコツ。
撥水性を保つのが目的なら、乾燥機OKの表示があれば乾燥機で熱処理をするのがおすすめです。
ナイロンとポリエステルどっちが丈夫?
ナイロンは、見た目や特徴も似たポリエステルと比較されがち。
強度では、耐摩耗性に優れたナイロンの方が強いといわれています。
また、難燃性もナイロンの方が高いので、キャンプなどのアウトドアや焚き火シーンにも向いています。
軽くてやわらかさのあるナイロンですが、紫外線で劣化しやすいので、シーンによって使い分けましょう。
ナイロンが使われる服・アパレル製品
ナイロンが使われるアパレル製品について紹介します。
引っ張りによる強度があり、摩擦に強い特徴によってタイツやストッキング、スポーツウエアにも多く使われます。
- タイツ・ストッキング
- レインコート・アウトドア用品
- スポーツウエア
- ニット・アウター
- ランジェリー
- バッグ など
patagonia トレントシェルジャケット
THE NORTH FACE ライトマウンテンパーカー
エルベシャプリエ(Hervé Chapelier)ナイロントートバッグ
KiUレインポンチョ
靴下屋 プレミアムタイツ80デニール
ナイロン素材の注意点・まとめ
アイロンは低温、お湯でお洗濯も避けて、紫外線もNGのナイロン。
・薬品や虫害に強い
・熱に弱い
・撥水性がある
熱に弱いという特徴さえ覚えておけば、ナイロン生地は丈夫で扱いやすい素材です。
耐久性があり持ちもいいので、ナイロン生地の正しいケアで長くおしゃれを楽しみましょう。