ショップスタッフをしていて、店長を目指したいと思ったことはありますか?

わたしは正直、店長になりたいなとは思っていませんでした。
夢のまた夢でリーダーの素質なんてないと思っていたし、仕事人間になりたくないから店長にならなくてもいいや、という気持ち。
わたしは入社から3年かけてアパレルの店長になりました。
長いか短いかは個々の主観によると思いますが、適度な期間だったと思います。
そして、店長になった人はどんな心得を持っているかが重要で、振る舞いによってはすぐ辞めてしまう結果に。。。
店長は、業務や特殊な作業も増え、「今まで店長ってこんな仕事してたんだ」と自分がなってみて初めて分かる仕事もたくさん。
数字を読む力・マーケティング力も店長には必要ですが、それよりも大切な心得があります。
まずは店長に出世|上司に媚びない
不満があれば上司に嚙みつくことも大切
わたしが店長になれたのは、上司(当時の店長)に媚なかったから。
常に噛みついていました。

と、改善したいと思えば意見を出すよう心得ていました。口に出すたびに、

決まりだから。マニュアルだから。そう言って店長には一掃されていましたねぇ。
自分の意見を持ちながらも、円満でいたいので…折れていたなぁ
フレキシブルな対応を心得よう
「靴、壊れちゃって・・・。履き替えてくのでこれ処分してもらえますか?」
ウエッジソールのサンダルでアッパーが剥がれてしまった靴を履いたままご来店されたお客様。
新しいものをわたしのショップで購入してくれた時の出来事。

お荷物になりますし、いいですよ
ウェッジってかさばるし、もう修理もできず履けなくなっていました。
新しいものに履き替えて、古い靴をお預かりしたんです。
お客様が帰られた後。

お客様の物を預かると、後々なんらかのクレームやトラブルに繋がったり、処分する手間(捨てちゃうだけだけど)もあるため、お預かりや処分は断る接客マニュアルがあります。
お客様はこれから遊びに行くのに、もう履けない靴を持ち運ばなきゃいけない。
ここでわたしが預かるだけでこのお客様は身軽に遊びにいける。
なのでそんなマニュアル無視で引き受けたのです。
それを説明しても聞く耳を持ってくれなかったのは悲しかったけど、店長も何でもかんでも「いいよ、いいよ!」と言うわけにもいかないですからね。
今、自分がその立場になったからわかる・・・といういい例。
それでも心得として、「こうするべきだ!」という事例は貫くことが大切。
結果、お客様には感謝され、店長にも認められ少しずつ信頼を得られる行動をしていきました。
いざ店長になったら、どんな行動を取るべきでしょうか??
店長心得①|スタッフからの信頼獲得
やはり、スタッフに信頼される人を目指したいものですよね
一緒に働くみんなに慕われる良い店長になる
上に立つ立場になれば、仕事をする仲間は上司だけではありません。後輩や同期・中にはアルバイトスタッフもいますよね。
後輩にこそ、厳しくするのではなくフランクに接しましょう。
アメとムチを上手に使い分けて「慕われる先輩」を目指してください。
後輩が、相談しやすかったりミスしても言い出しやすい環境を店長・先輩で作るのも仕事です。

中には、店長とはいえコミュニケーションが苦手という方もいますよね。
プライベートでは関わらないからいいや。なんて思っていませんか?
実は同じ趣味を持っていてめちゃめちゃ気が合う相手かもしれませんよ!

あまり話してなかった後輩とめっちゃ意気投合したよ、笑
仕事の話しかしないのはもったいない!
どこにスタッフとの共通点が落ちてるかわからないので、昨日の夜・休日何してた?など声かけをして、相手を知ろう!
店長心得②|自分の意見を持つ
とにかく行動!やりながら考える
こうした方がいいかな、、、と思うならすぐにやると心得ましょう!
例えば、雨の日にビニール傘が壊れてしまったなら預かってあげてもいい。
あと10円で駐車券が押せる、、、こっそり押してあげてもいい。
※ただし、もちろん1円でも絶対にNGというところもあります・・・!
「この前あの店では大丈夫だった」って逆にクレームになったりするので、そこは見極めながら!
ボランティアではないので、なんでもかんでもホイホイ許すのはダメだけど、ちょっと喜んでもらえてプラスになることはやっていこう。
ダメかもしれない、怒られるかもしれないからやめておこう。なんて保身は店長になったなら卒業!
良いと思ったことはどんどん取り入れていくべきです。
店長心得③|決断力を身につける
分析、決断することで変化が生じる
私は、店長になる前もなってからも、ただ単にエゴで意見を発していたわけではありません。
大好きな所属しているお店がもっとよくなるために。
どうせ働くなら、好きな場所で働きたい、働くなら好きな場所にしたい。
不満があるなら変えていけばいいという心得でした。
今いるお店の特徴・客層の分析を行い、それにあった発信方法を試行錯誤するのも店長の役目。

ぜひ打ち出して見てください!
そう、店舗間で共有されたら一度打ち出しを試してみるのは誰でもできますよね。
いくら他の店舗で売れていても、自分の店舗では合わず、打ち出しても結果が出ないなんてことはありませんか?
そこで信じて続けるのか。思い切って自店の実績のある商品に切り替えるか。
ここで決断ができるかが鍵!

店長心得④|知識のアウトプット
自分のもっている知識は出し惜しみせず、どんどんアウトプットしていきましょう!
後輩スタッフに情報発信する
実績や実力が伴って店長となると、努力が実を結びやる気も増しますよね。
コツコツと長い時間をかけて得た情報を今度はアウトプットする番。
人に教える立場になることで、自分自身も復習にもなります。
教える前に、「あれこれどうだっけ」と調べ直したり「ここ、私も苦手だな」というのを再認識できたり。
店長なら後輩に「こうしたらいいよ」といったアドバイスもしやすくなりますよね。
そして説得力があるので、周りのスタッフも聞く耳を持ってくれやすい。
知ってる情報は、自分のものにしておきたいという気持ち、あるかもしれません。
けれど、与えたらその分だけ返ってきます。発信を行ったただけ、相手も持っている情報をGiveしてくれると心得よう。
情報のストックは与えただけ増えていきますよ◎
短期で出世・昇進した人の落とし穴
店長になれたから、役職がついたからといえ、態度が急変してはいけません。
中には経験者の中途採用でもないのに、入社して1年や1年半といった短期間で店長になる方もいます。
下積みが少ないままの役職者は危険。
“コツコツ長い時間”
これを経験してきましたか?相当な勉強をしてきましたか?挫折はしましたか?
短期間での昇進は、自分の役職名ばかりに頼ってしまい、実力がどんどん落ちていくパターンがあるので危険です。
これを読んでいるあなたは、どうでしょう?
けれど、決して最短出世が悪いことではありません。むしろ、最短で店長なんて誰にでもできないし短期間で相当努力が必要ですからね。
自分を褒めてあげてください◎
実績が足りない段階で役職がついた方が、傲慢な態度になってしまうのが落とし穴。
これさえ気をつけて。
店長心得⑤|手段と目的を見直そう
店長就任がゴールではない
時々手段と目的が逆になっている人がいます。

敵ボス倒して達成感マックスになってない?
館でNo1の顧客満足度のお店にする。そのために、自分が店長になって引っ張っていきたい。
といった目的のための手段ではないですか?
店長になってからがスタートラインです。役職がついたから終わりではありませんよね。
今まで以上に専門的な知識も必要となりますからね◎
店長心得⑥|上司・後輩へ感謝を忘れない
人望・信頼は相手があってこそ!
上司はもちろん、後輩・同僚と十分なコミュニティを作り、人望があれば周りはついてきてくれますよ。
誰だって、楽しく仕事するに越したことはないですよね。
自分を推してくれた当時の店長。いつも意見ばかり言ってもそれが的確だから「任せられる」と決断をしてくれたはずです。
あなたは周りから期待されているんですよ◎
期待してくれている上司に感謝。ついてきてくれる後輩に感謝。話を聞いてくれる同僚に感謝。
初めは失敗して期待に答えられないかもしれない。けれどみんなそんなの想定内です。
自分を支えてくれている人たちが大勢いることを忘れずに!
行動しながら考える。
お客様に喜んでもらえるフレキシブルな対応
販売はボランティアじゃない!スタッフへのアメとムチ
決断力を身につける
知識はみんなで共有を
感謝の気持ちを大切に◎
数字よりも大切なこと。人に感謝を心がけましょう。
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