インナーや下着は綿100%じゃなきゃいや!!なんて人も多いのではないでしょうか。
綿は滑らかで摩擦が少なく、夏は熱を発散・冬は保温性に優れ、一年中活躍する素材です。
ファッションにも多くコットン素材は取り入れられてます。
本記事では、知っておきたいコットンの特徴や長持ちさせるお手入れ方法をまとめました。
綿素材の種類
種子毛繊維と言われるコットンですが、実は種類もたくさん。
多くは中級綿(約90%)ですが、高級コットンも多数あります。
綿は比較的高温で雨の少ない地域で栽培されています。
- 海島綿(シーアイランドコットン)|カリブ海で取れる綿の最高峰。風合いがある
- エジプト綿|光沢感・強度がある
- 米綿|アメリカ合衆国で作られる綿花。比較的繊細。世界の綿花生産の90%
- インド綿|硬めの短繊維綿で安価
超長綿(ちょうちょうめん)とは、綿花の繊維が平均35mm以上の上質コットンで細番手が作れます。
滑らかで光沢もあり、丈夫なので超長綿のウエアは高価といわれています。
コットン(綿)の特徴とメリット
綿素材の特徴とメリットを紹介します。
吸水性が高いため、通気性が良い
綿は吸水性が高く、水分(汗)を吸収して外に放出してくれます。
これは、綿の構造が中空繊維と言って中が空洞という理由。
通気性が良くなるので、ポリエステルやナイロンなど風通しのよくないものを着るときはインナーにコットンを1枚挟んでみてください。
夏はポリエステルなどの化学繊維を1枚で着るよりも、コットンを間に重ねるだけで涼しく着られますよ。
保湿性にも優れているので、冬でもウールのチクチクや静電気対策で重ねるのも特徴を活かした着方です。
微細な繊維で、肌触りがよい
コットンは微細な繊維なので、滑らかで肌に優しい素材。
また、繊維の中心が空洞なため熱が放出されにくく、保温性が抜群な点も大きなメリット。
冬でも暖かく着られる!
また、吸水性が高いため静電気が溜まりにくいので、冬の乾燥した時期でも安心ですね!
低刺激な綿は敏感肌・赤ちゃんも着れる
コットンは肌に優しい素材なので、赤ちゃんや肌の弱い方でも安心して着られます。
よく、ウールやリネンを着るとチクチクする……なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ウールや理念は繊維の太さによりチクチクするデメリットがあります。
コットンならストレスフリーで着られる生地なので、肌が敏感な方はぜひ低刺激なコットンを選んでくださいね。
コットンは発色がいい
綿は染色性に優れているのでキレイな色に染まります。
ただ、長時間水につけたままにしておくと、色がにじみでる可能性があるので注意!(色泣き現象)
濃い色が薄い色ににじみ出てしまったらすぐに多めの水で洗えば防止できます。
またコットンは染料によって表面のみが染まり、内部は染まっていない場合もあります。
着用・洗濯を繰り返すと摩擦が起こって生地表面が磨耗するため、内部の染まっていない部分が白く見えることも。
特にデニムなどは、摩擦には注意しましょう!
コットン(綿)のデメリット・取り扱いの注意点
綿素材のデメリットと取り扱いの注意点を紹介します。
縮みやすく、シワになりやすい
コットンは中心が空洞になっているため、水分を含みやすいのですが、そのぶん体積が増えます。
含んだ水分が乾燥すると収縮し、全体が縮んでしまうというデメリットがあるので注意。
この現象は、膨潤収縮と呼ばれています。
水に濡れた状態で元の寸法の形に整え、自然乾燥しましょう
また、多くの水分を含んだ状態で乾燥させるとシワになりやすいのでタンブラ乾燥は避けましょう。
コットンは高温のアイロンにも耐えられます。
もしもシワができてしまったら、仕上げにアイロンをかけたり、スチームで元のサイズになるよう伸ばしながらかけるのも得策です。
汗で黄ばみやすい・白色化しやすい
綿素材のTシャツや下着、次のシーズンに着ようと思ったら首回りが黄ばんでる!なんでことはないですか?
コットンは染色性に優れているので、汗をかくと黄ばみやすいんです。
一方、白色化しやすい特徴もあるため漂白剤を使えば黄ばみを落としやすいです。
また、濃色の綿は、袖や襟が白くなっていることありませんか?
綿は短繊維を集めた「紡績糸」なので摩擦により毛羽立ちやすく、この毛羽立ちが白く見える原因。
変色しているのではなく、毛羽立ちが白く発色して見える
一度摩擦で白くなると修正ができないので摩擦がおきないよう注意!
長持ちさせるコットンのお洗濯・お手入れ方法
比較的取り扱いが楽なコットン素材ですが、長く愛用できるように正しいお手入れを行いましょう。
お手入れのコツを紹介します。
コットンは洗濯機で洗える?
コットン100%は洗濯機で洗えると思われがちですが、同じ綿100%でも、強度は一緒ではありません。
紡りや編み方の違いにより強度にも差があります。
洗濯機可能の表示でも、ネットに入れるのがおすすめ。
なぜなら、コットンはよれて形が崩れることもあります。
また、毛羽立ちやすい素材でもあるのでネットに入れて摩擦を防ぐようにしましょう。
手洗い表示の場合は、おしゃれ着用の中性洗剤で優しく押し洗いをしてくださいね。
干すときに注意するべきこと
コットンは乾きにくい素材です。
なかなか乾かないから雑菌が繁殖していや〜な生乾きの臭いが発生してしまうのです。
吸水性がある、というせっかくのメリットがここではアダになってしまうため、外で干す際も必ず間隔を開けて干しましょう。
風通りをよくして素早く乾かすことで、臭い防止になる!
また厚手のパーカーやデニムは筒状にして干すのが早く乾かすコツ。
逆さまにしてフードのみ広げるとキレイに干せます。
綿はシワになりやすいので、伸ばしながら干してあげましょう。
コットンが縮んだ時の対処方法
膨潤収縮するコットンは、濡れた状態で元のサイズに合わせて乾燥させないと、縮みの原因に。
それでもコットンが縮んでしまったら、再度水に浸し自然乾燥をさせて、引っ張りながらスチームをあてて引っ張りながらアイロンがけが有効。
これである程度縮みは回復します。
コットンは、お洗濯の際のちょっとした一手間で長く着られる素材です。一年中活躍する綿素材だからこそ、丁寧にケアをしましょう。
綿素材のおすすめアパレルアイテム
コットン素材が使われたおすすめアパレル商品を紹介します。
Hanesクルーネック
無印良品 ストレッチリブ編みクルーネック長袖Tシャツ
SNIDEL(スナイデル)ウエストビットコットンスカート
Champion ベーシックワンポイントロゴパーカー
まとめ
本記事では、綿素材の特徴から長く着るためのお手入れ方法を紹介しました。
インナーからシャツ、パーカーまで幅広いアイテム展開がされる綿素材。
強度があるので手軽に扱え、何枚あっても重宝します。
さらに長く着るために、日々ていねいに正しく扱うことを意識してみましょう。