ファーストアプローチから提案まで接客テクニックは多々ありますが、クロージングとなるレジで気を抜いてしまっていませんか?
購入が決まって一安心……
レジトークのテクニック次第で次に繋がるかが決まりますよ!
最後まで気を抜かず、お客様をお見送りしましょう。
再来店してもらえるようなレジでの接客テクニックについて紹介します。
レジトーク、購入決定後こんな接客だとお客様はもう来ない
レジでの接客では「またお店に来てもらいたい」という気持ちを大切にしましょう。
「これにします!」の後のひとことがない
商品が決まり、レジでお会計!!販売員はホッとしてしまい、接客が雑になっていませんか?
あれ?商品決まった瞬間顔色変わった……
なんてお客様に思われてしまったら印象も悪く、ここまでのお客様との信頼関係も崩れてしまいます。
「これにします!」の後の文言として、
ありがとうございます!とてもお似合いなのでたくさん着れそうですね
といったように、決まった後も再度お褒めの言葉をかけてあげましょう。
この一言があるだけでも「この販売員さんに任せて間違いなかった」と安心してくれます。
流れ作業・無言
あとはレジだけ!という段階で最低限のセリフのような言葉のみだと冷たい印象ですよね。
せっかくお決まりになったのに、その後の販売員の言葉が、
かしこまりました(レジへご案内)
というだけでは、お客様への「感謝」が伝わりにくく業務的で残念。
せっかくテンションも高まったときだったのに、お客様もちょっとがっかりしてしまいます。
レジでは、つい淡々とお会計をしてしまいがち。
お買い上げのアイテムをたたんで、ショッパーに入れるまでの間が持たない、という販売員の少なくないはず。
お買い物をしてワクワクした気持ちをレジで台無しにしないために、購入決定後も変わらないテンションで接しましょう。
梱包が雑になっていない?
のこり一点でなければ、購入商品で店頭に出していない在庫分を出してあげたり、お包みも丁寧に行いましょう。
せっかく買ったアイテムが、ずっと店頭に出ていたものよりキレイなもののほうが気持ちがいいですよね。
お客様に「新しいのありますか?」と言われるまえに販売員から動きましょう。
こちら、ストックのものあるか見てみますね!
最近はショッパーが有料だったりエコバック持参の人が増えたりしていますが、梱包も丁寧に。
自宅に帰ってショッパーから出した商品が雑に畳まれていたらテンションが下がってしまいます。
次に繋がる!再来店してもらえるレジトーク
好印象を残して再来店を促すには最後のレジトークはかなり重要です。
とはいえレジトークって意外と難しいもの。
どんな内容のトークをすると、次の来店にもつながるのか紹介します。
今回の接客で出たワードをもう一度出してみよう
ニーズチェックで引き出した相手のライフスタイルに触れると全体の接客にまとまりが出ます。
お客様の好きな話題をしてくれたら、嫌な気持ちにはなりませんよね。
お客様が話してくれる話題を出して、喋ってもらうのも手です。
また、ニーズチェック時の話題を最後にもう一度出すことによってお客様に「話を聞いてくれていた」という好印象が残ります。
これでご旅行もさらに楽しめそうですね!
例えば、目的が旅行用だっととして、接客が進むに連れコーディネート方法やお手入れの仕方の話題となり、ニーズチェックで得た「旅行用」という情報が薄れがち。
もう一度ぶり返すようにワードを出すことで、楽しみな予定も思い出すことができ、購買の満足度が上がります。
紹介しきれなかったコーディネート提案
今日お買い上げいただいたスカート、パーカーと合わせても良さそうですよね。
これからもパーカーやスエットもたくさん入荷する予定ですよ
フィッティングの際にアイテムをたくさん提案したかもしれませんが、さらにレジトークでどのようなコーデがおすすめか提案してみましょう。
もし見せられるようなら今後入荷予定のスワッチ、ECサイトを使いながら商品を提案するのも◎
合わせて提案した商品のことを再び思い出してもらえます。
何度も繰り返し目に入ることで印象に残りやすく、後日その商品目当てでお戻りいただける可能性も高まりますよ。
商品だけではなく、販促情報もお伝える
販促(セール)情報や、近隣店舗情報など商品だけではなくお店の情報もお伝えすると、ショップについて深く知ってもらうことができます。
アプリやSNSがあれば、アカウントを伝えよう!
また、初めて来てくれたお客様ならこのショップがどんなコンセプトなのかや、セレクトなら扱っているブランドの情報などなどお店のことを知ってもらうチャンス◎
忘れがちな「ショップ名」を伝える
意外と忘れがちですが、ショップ名を教えるのも重要です!
フラッと立ち寄ったお客様ってショップ名を見ずに入られる方も多数いらっしゃいますよね。
新規のお客様は特に、ショップの名前を知らずに来店しています。
「当店では〜」と言ってしまいがちですが「〇〇(ショップ名)では〜」と固有名詞を出して、さりげなくショップ名を伝えると覚えてもらえます。
帰宅後も印象に残す、レジトーク術
買った服を着るときにやはり最後の印象は強いので、「あのとき、店員さんこんなこと言ってたな」と思い出してもらえるような言葉を最後に添えましょう。
商品に直接関係ない、フリーな話題をしてみよう
レジで商品のお渡し準備をしている時って結構な時間がありますよね。
私はたたみにくい商品やセットで量が多い時ほど、最後にお客様とお話できる時間が確保できるので好きです。
一つひとつ丁寧にお包みすると時間がかかりますが、忙しくても雑な梱包はNG。
お客様のお時間が許すなら、むしろ少し時間をかけながらお包みしてお客様とトークをしましょう。
この後もショッピングされるんですか?
など、会話が浮かばなかったら鉄板の質問でも大丈夫。
お見送りをする最後まで販売員側が「お客様と一緒にいて楽しい」を感じてもらうことが大事です。
自宅で商品を開けた時、接客を思い出してもらう仕込み
ショップカードもお渡ししてみましょう。
家に帰って買ったアイテムを袋から出すとき、ワクワクしませんか?そこにショップカードやフライヤーが入っていたら目を通したくなりますよね。
Instagramやブログをやっているお客様なら、SNSを覗いてくれるはず。
ショッパーに商品を入れるのも丁寧にお畳みをしてくださいね。
あ、このスカートなら、白いブラウス合わせてもいいかも
私なら、最後にコソっと着こなしのアドバイスを添えます。
そしてお見送りの際に次に繋がる一言もお忘れなく。
また、ご旅行のお話聞かせてくださいね!
次にお会いしたときこんな話をしたい、をお客様に伝えましょう。
お見送りまで、印象付くポイントをいくつ残せるかが次に繋がる鍵です。
再来店をうながすレジトーク術まとめ
ファーストアプローチからレジまでにで印象残せなかったとしても、コミュニケーションや提案力で信頼を獲得できる場面はたくさんあります。
レジトークでもお客様のことを「知りたい」と思う気持ちが大切。
こちらから歩み寄れば必ず心を開いてくれます。たくさん自分のファンを増やしていきましょう!
フィッティング以降では、ニーズチェック時の伏線を回収していきましたが、ここでは販売員側が伏線を張りましょう。
売れたらそれで終わりではありません。
次の縁は売れたあとの販売員の行動によります。
自分自身が接客されて印象に残ったこと、嬉しかったことを自分のお客様にもしてあげるのが重要ですよ。