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安いダウンと高級ダウンの違い|丁寧なお手入れと長持ちさせる保管方法

真冬に欠かせないダウンジャケット。

モンクレールやデュベチカ、カナダグースを始めとした高級ブランドが多いイメージです。

ダウンって布団を着ている感覚なので手放せないですよね。

冬の終わり、ダウンのお手入れは行なっていますか?

もも
ダウンってお手入れ大変そうじゃない?

高級なダウンだと特にお手入れも慎重になります。

せっかくの高級ダウン、間違ったお手入れと保管方法でダメになっちゃった…なんてこと避けたいですよね!

そもそも高級ダウンと安いダウンってどんな違いがあるのでしょうか。

高価なダウンこそトライしたい、正しい手入れと保管方法を紹介します。

ダウンとはどのような素材?

まずは、ダウンはなぜこんなに暖かいのか?素材について紹介します。

水鳥のダウンボールが原料

ダウンは、水鳥(グースやダッグ)の羽根と羽根の隙間に生えているボール状の綿毛を指します。

ダウンの種類

グース(ガチョウ)|ダウンの膨らみが大きく高級。軽量
ダッグ(アヒル)|飼育コストが安い。ニオイがある。ダウンボールが小さい

アパレル製品のダウンは、グースが高級とされています。

フェザーが含まれるとより温かい理由

ダウンのクオリティー表示を確認すると、ダウンの他にフェザーが含まれているものが多くあります。

というか、ほぼフェザーは含まれています。

あれ、100%ダウンじゃない……?

一見、ダウン100%の方が高級そうで温かい印象を持たれがちですが、実はフェザーがある程度含まれている方が温かいんです!

なぜなら、10%ほどフェザーが含まれていると、丸いダウンの綿毛の間にフェザー(羽根)が入るのでダウンとダウンの間に隙間が生まれ空気を多く含むことができるから。

温められた空気がダウン同士の空間に入り、保温性を維持してくれるのです。

ダウンのみだと空気の層(隙間)が作れず密集してしまうだけで、ふっくら感が損なわれてしまう。

ダウンが潰れないようにフェザーが含まれているのです。

ダウンボールで温かさを、フェザーで空気を含ませて保温をサポート

体内の汗も発散できる

ダウンはただ温かいだけではなく、体内の汗を外気に発散してくれるため、程よい体温調節ができます。

なので蒸れたりしにくく、温かさが持続されます。

ダウンの価格による品質の違い

ダウンの価格って、ピンキリ。

安いダウンと高級なダウンの違いについて解説します。

高級ダウンは洗浄・精製が丁寧

最近は自宅でも簡単に水洗いやお手入れできるダウンや、価格が手頃なダウンも登場しています。

安いダウンと高級ダウンの違いについて、ダウンはダッグよりもグースが高価と言われていますが、ダウンの種類以外にも価格に差があります。

高価なダウンは素材そのものが高級なグースを使われているという理由ももちろん、洗浄・精製方法など製品にするまで手間もかかっているので高価といえます。

価格の安いダウンは、毛を刈られた後の洗浄が不十分な場合もあり。

特にダッグは雑食なので毛にニオイがあり、洗浄が十分されていないと製品化された後もニオイが残る点がデメリット。

洗浄技術・丁寧な精製でお手入れされ、温かい良質なダウン製品が出来上がります。

もちろん、安価なダウンが全て洗浄が不十分というわけではないよ!

失敗しない方法は、生産地を確認したり、信頼のあるブランドのダウン製品を選びましょう。

店頭で実際にダウンを手に取るだけでも、ニオイを確かめられます。

フィルパワーの違い

シリンダーに入れたダウンがどれだけ膨らむかで数値化されるフィルパワー。

フィルパワーの数値が高いほどよく膨らみ、クオリティの高い暖かいダウンの目安になります。

高級ダウンジャケットは、このフィルパワーが700以上の上質なダウンが使われています。

キルティングの目の荒さ

ダウンジャケットは、ダウンボールが下へ落ちないようにキルティング(ダウンパック)という方法でエリア分けされています。

安いダウンだと、このキルティングの目が荒く、縫い目からダウンやフェザーが抜け落ちやすい。

キルティングの縫い目からフェザーがはみ出てたらかっこ悪いですね…

もちろん、高級ダウンでもどうしても縫い目から細かい羽毛が飛び出すことはありますが、気になるほどではありません。

ダウンに似た「中綿」との違い

ダウンジャケットに似せた「中綿ジャケット」もアパレルショップでは多く目にしますよね。

ポリエステルの中綿がよく使われています。

安価でお手入れも楽ですが、ダウンよりも温かさはおとり、ダウンより重い!

保管する際もかさばるので場所をとるデメリットも。

せっかく買うなら中綿よりも、ダウンの方が長く愛用できるのでおすすめ。

ダウンにポリエステルなどが混ぜる方法で、安価な代わりに重さが出ます。

ダウンを長持ちさせるお手入れ方法

高級なダウンこそ、丁寧なお手入れで長持ちさせたいもの。

ダウンの正しいケアと保管方法を解説します。

普段のダウンのお手入れの仕方

高級ダウンほど、日常の正しい手入れが重要。

実際にDUVETICAとカナダグース2着のダウンと、3万円程度のダウンを所持していますが、日々のお手入れでどれも5年以上余裕で着れています。

ダウンジャケットを長持ちさせるには、太めのハンガーにかけて風通しの良い場所で保管をしましょう。

真冬は毎日のように着ることが多いダウン。2〜3回に一度、丁寧に洋服ブラシでブラッシングをするのも長持ちの秘訣。

また、ダウンを畳んで保管するのはNG。

フワッとしたダウンブールが潰れてしまいます。

シーズンが終わったらダウンは手洗いできる

ダウンは高級だし、自宅で手入れなんてご法度!と思われがちですが、もともと水鳥の羽毛。

洗濯表示を必ず確認して、手洗い表示のあるものは自宅でお手入れを行えます。

ダウンの正しい手入れ方法のコツは、優しく・丁寧に!

セルフクリーニングに挑戦してみましょう。

ダウンのセルフクリーニング

・ダウンジャケットはキレイに畳んでから水につける
・洗面台に30度くらいの温度のお水を張って(ダウンが浸かる量)、洗剤を入れる
・汚れを掻き出そうと、こすらずに洗剤が全体に行きわたるように優しく押し洗い
・2、3度水を変えながら押し洗いをして洗剤の泡が消えたらOK
・洗面台のお水を抜いたら、ダウンジャケットを軽く押しながら水分を抜く
・風通しの良い場所で乾燥

スポンジ(食器洗い用でOK)に中性洗剤を含ませ、スポンジを使って押し洗いをするとダウンが痛みにくいです。

こするとフェザーが折れ、ダウンも潰れてしまうので注意!

ダウンは絞らず、平干しで乾燥させる

ハンバー干しをするとダウンのわたが下に下がってしまい、形が崩れる原因となるため平干しをしましょう。

また、ある程度水分が抜けたらハンガーにかけて風通しの良い場所でしっかりと乾燥をさせてください。

水分が残っていると雑菌の繁殖やニオイの原因に。中まで十分乾燥させましょう。

自宅お手入れで失敗したらどうする?

ダウンは、お水を通すと羽毛同士がくっついた状態に。

これを偏ったまま干すとそのまま固まり、ふっくらしなくなるなんて自体に…

ボール同士に隙間が生まれずペタッと潰れてしまいます。

乾燥したダウンを無理やりふっくらさせようとほぐしても、ダウンの繊維が破壊されるだけ。

もう一度お水に通して整えてから乾燥を行えば、ふっくらしたダウンが蘇ります。

ダウンボールの繊維が壊れると二度と戻らないので、失敗しても再度お水を通す一手間をくわえましょう

無理やりほぐしてしまう前に、プロにお手入れを任せるのも手!

ダウンのような高価な衣類はクリーニングに出せば失敗なし。

高級ダウンを自宅手入れでダメにしないためにも、プロに任せるのが間違いありません。

https://momonanblog.com/tokyo-cleaning/

ダウンが長持ちする、お手入れ後の正しい保管方法


ダウンの保管方法によって、持ちに差が出てきます。

ダウンをしまう時期はいつが適してる?

シーズンの終わりには必ずお手入れを行なって、次の冬も気持ちよく着たいですよね。

ダウンを着る目安は、気温が8℃を下回ったときと言われています。

なので、ダウンをしまう時期は桜が咲き始める時期(3月下旬ごろ)が最適です。

保管にかさばる、圧縮袋に入れてもいい?

圧縮袋にダウンを入れてしまうとダウンボールは潰れ、フェザーも折れてしまいます。

圧縮袋に入れるのは避けましょう。

せっかくお手入れしたのにダウンが潰れてしまっては、ふっくらしたお気に入りのダウンジャケットを二度と着られなくなってしまいます。

お手頃なダウンやスッキリしたインナーダウンは、お手入れ後に他の衣類と重ならないように畳んで不織布のカバーで保管しても大丈夫ですよ。(防虫剤を入れるのも忘れずに!)

オフシーズンのダウンの正しい保管方法は?

高級ダウンや大切なダウンは、場所をとるかもしれませんが風通しの良い場所でハンガーで保管が鉄則です。

また、湿気や虫害対策として除湿剤や防虫剤の使用も併用してくださいね。

厚めのハンガーにダウンジャケットをかけたら、通気性の良い不織布のハンガーカバーをかけると汚れからも守れます。

この時注意して欲しいのが、風通しの悪いビニールカバーは、カビの原因となるので使用はNG。

クリーニングに出した場合も、ビニールカバーのまま保管せずすぐに外してください。

おすすめのダウン製品

長く使えるダウン製品をまとめました。

THE NOETH FACEマウンテンダウンジャケット

NANGA TAKIBI DOWN JACKET

難燃性にすぐれているので、キャンプなどでの焚き火を扱うシーンでも安心です。

patagonia ダウンドリフトジャケット

マムート メロン インサレーションフーデッドジャケット

コロンビア グーススウィープストレッチダウンジャケット

ダウンまとめ

安いダウンの高級ダウンの違いからお手入れ方法までくわしく解説しました。

ダウンまとめ

・ダウンの洗浄、フィルパワー、キルティングの目の粗さに違い
・セルフクリーニングしたら、しっかり乾燥
・圧縮袋は避け、太めのハンガーで換気の良い場所で保管
・クリーニングのビニールカバーははずす

せっかくのダウンジャケット、正しいお手入れと保管方法で長持ちさせましょう。