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レーヨンを洗濯してしまったけど大丈夫?縮みの戻し方と長持ちさせるコツ

柔らかい素材感で、ストールなどのファッションアイテムにも多く使われる素材、レーヨン。

レーヨンは肌さわりがよくずっと触れていたい素材ですが、洗濯すると縮んでしまったり肌さわりがゴワゴワ・パリパリになってしまったという失敗も起こりがち。

せっかくのなめらかな素材がシワシワに……

レーヨンは縮むのでクリーニング必須!?と考えている方も多いですが、自宅でお洗濯することも可能です。

この記事でわかること
  • レーヨンの特徴と正しい取り扱い方法
  • レーヨンを洗濯して失敗してしまったときの対処法
  • レーヨンの人気アイテム

本記事では、失敗しない正しいレーヨンのお洗濯・ケア方法を紹介します。

レーヨンの特徴とメリット

レーヨンは衣類だけではなくカーテン・下着などさまざまな商品に使われています。

まずは、レーヨンはどのような特徴があるのかくわしく紹介します。

レーヨンとは?原料と素材の特徴

レーヨンは、天然の原料を溶かし液状にしたものを紡糸して再び繊維にした再生繊維の一つです。

木材パルプが原料で、主成分がセルロースなのでセルロース繊維とも呼ばれます。

土に還る繊維も多く、エコな再生繊維◎

素材感も、光沢感のあるフィラメントレーヨン(シルクライク)と、柔らかさがありウールに近いスパンレーヨン(ウールライク)があり、商品によって風合いを変えることができます。

吸湿性に優れる

ビスコースレーヨンという光沢のある糸、吸水性に優れていて肌さわりが抜群◎

高い吸湿性により静電気が起きにくいため、冬でも扱いやすい素材です。

ジャケットやシャツなど、デイリーに使うアイテムに取り入れると、乾燥する季節でも安心ですよ。

肌さわりがよく、ドレープ性がある

シワになりやすいのでポリエステルなどシワになりにくい素材と合わせて、デメリットを補うことが多いレーヨン。

染色しやすいので鮮やかで、柔らかいためドレープ性があるのも特徴。

スカートやワンピースなどで動きがあるアイテムに使われると上品さがアップします。

ポリエステルとレーヨンの違い

ポリエステルとレーヨンは、どちらも化学繊維ですが違いがあります。

先述のとおり、レーヨンは木材パルプや綿といった天然素材が原料の『再生繊維』であるのに対し、ポリエステルは石油が原料の『合成繊維』です。

シワになりやすく摩擦によって毛玉ができるレーヨンに対し、ポリエステルはシワになりにくく耐久性があります。

ただしドレープ性や吸湿性はレーヨンが勝るため、両者の短所を補い合う混紡アイテムを選ぶのがおすすめです。

スクロールできます
レーヨンポリエステル
強度
水に弱い
シワ
縮みにくさ
速乾性
伸縮性
ドレープ性
吸湿性
レーヨンとポリエステルの違い

ポリエステルの取り扱い方法は、下記の記事も参考にしてください。

レーヨンのデメリットと取り扱いの注意点

レーヨンのデメリットと取り扱いの注意点を紹介します。

洗うと縮む

レーヨンは水に濡れると縮みが発生します。

虫に食われることはあまりなく強いですが、レーヨンはカビが発生しやすいのもデメリット。

よれやすく型崩れもするため、短所を補うようにポリエステルなどシワになりにくい素材と交織してデメリットを補ったアイテムを選ぶのがおすすめ。

100%レーヨンはシワシワ・うっかり洗うとガサガサに。ポリエステル混が扱いやすい!

シワになりやすい

レーヨンはシワが発生しやすい点が最大のデメリット。

少し腕の関節を曲げただけでシワがガッツリついてしまったり、洗濯後のケアが大変…

レーヨンのストールなど、初めはシワのないまっすぐ綺麗な形だったのに、一度巻いてみたら折りシワで別物に!?なんてこともありがち。

シワ感が味があっていい!と言い聞かせて見たり…

そもそもレーヨンは水によって縮むので水洗いは向いていません。

毛玉・毛羽立ちができる

レーヨンは摩擦によって毛羽立ちが発生してしまいます。

なるべく摩擦が起きないように気をつけ、日々ブラッシングをして毛玉や毛羽立ちができないようにケアをしましょう。

柔らかい洋服ブラシを一本もっておくとコートやニットのケアにも使えて重宝します。

失敗しないレーヨンのお洗濯と正しいケア方法

シワになりやすいレーヨンはどのようなお手入れをすると長持ちするのか、正しい方法を紹介します。

レーヨンを洗濯してしまったときの対処法

レーヨンを選択して縮んでしまったり、シワができて肌さわりがパリパリになってしまった、という失敗も起こりがち。

肌さわりのパリパリ感は乾くと多少元に戻りますが、縮んでしまってショックを受ける人も多いはず。

縮みは、水につけ直すと伸ばせるので試してみましょう。

縮んだレーヨンを復活させる方法
  • 一度水に濡らして脱水する
  • 干すときにしっかり形を作る
  • 脱水後 濡れてる状態で、縮まないようひっぱる
  • 干すときは、シワを手で伸ばす

レーヨンは、水に濡れると強度が落ちるため形状の維持ができにくくなる素材です。

逆にいえば、水に濡らせば縮んだ形状を戻すことができるのでぜひ試してみてください。

縮ませない!正しく自宅でレーヨンを洗濯する方法

どうしても家でレーヨンを洗いたいという場合、洗濯表示を確認して水洗いOKならエマールなどの「中性洗剤」を使用しましょう。

レーヨンはなるべく水に触れる時間を少なくしたいので、洗濯機を使う場合は「手洗いモード」「弱流水」モード等優しくケアを!

洗濯機の水も30℃以下の温度を使用しましょう。

洗濯終了後は、直ちに取り出して陰干しをしてください。

濡れた状態で放置するほどレーヨンは傷んでしまいます!

乾燥機は使わず、シワを伸ばしながら陰干しをしましょう。

中性洗剤使用・水に触れる時間を最小限に。乾燥機は絶対にNG

レーヨンはドライクリーニングが失敗なし

水に濡れると縮み、シワもでき、カビやすいレーヨン。

レーヨンはお手入れに難ありなので、ご自宅での洗濯が心配なら、クリーニングに出してプロに任せるのが手。

レーヨンのお手入れなら、ドライクリーニングに出しましょう。

レーヨンは、型崩れやシワが出やすいのでケアはプロに任せるのが確実です。

レーヨン素材の人気アパレルアイテム

レーヨン素材が使われた人気アパレルアイテムを紹介します。

ジェラートピケ レーヨンロゴTシャツ

スナイデル バックオープンバリエプリントレーヨンワンピ

ポール・スミス ポルカドットマフラーストール

レーヨンを改良したポリノジック

ポリノジックという繊維も、アパレルでは多く目にする繊維です。

このポリノジックはレーヨンを改良し、短繊維(ステープル)のコットンに近い風合いが出せるのが特徴。

レーヨンに比べてシワになりにくく、縮みも発生しにくいのがメリットです

柔らかくて強度があるのでコットンのような加工が可能!

まとめ

本記事では、レーヨンのお洗濯から正しい取り扱い方法についてくわしく紹介しました。

レーヨンを長持ちさせる方法
  • 柔らかく肌さわりがいい
  • ポリエステル混紡なら、シワを軽減
  • 水に弱く、シワや縮みが発生しやすいので洗濯機に注意する
  • ブラッシングをしながら日々ケアを行う

本記事を参考に、正しいケアをして長くレーヨン素材を楽しみましょう。